2020年6月12日 話し方入門

BU(◎)DOHです。

梅雨ですね。ブログ初めて180日が経過しました。半年ありがとうございます。

 

日誌

今日はD・カーネギーの『話し方入門』を読みました

 

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第1章 勇気と自信を養う

1.良い話し手になろうという一途な執念を持つことから始める
独学への執念を掻き立てる。進路を整え、退路を断つ。

2.話そうとする内容を知り尽くす
内容を熟知していない限り、人を前にして心を平静に保つことはできない。

3.あえて自身ありげに振る舞う
30秒深呼吸して登壇する。勇敢さは賞賛の的。伝える内容に全身全霊を傾ける。

4.一にも練習、二にも練習
実践に取り組み、1人で何回も練習して、誰かに披露してみる。

第2章 自信は周到な準備から

話始めるまでの準備、および明瞭確実に話せるもの、強く心を動かされたもの、言わずにはいられない何かを持っていることが何よりも大事。
→話は自ずから出来る

■正しい準備の仕方
あなた自身の考えに興味がある。まずは同意するかしないか。そこから熟考する。

■失敗しようのないスピーチ
自分の生々しい生活体験から躍り出た何かは失敗しようがない。

■準備とは一体何か
自分の思い、考え、信念、望みを組み立てること。考えたことは全て書き留める。思い出せる短い言葉。もう一磨きする。誰にも頼らず自分の考えを温め続ける。そして友人と議論しそれを話題にする。

■どうやってスピーチの準備をするか
ある話題についての角度を一つか二つに絞り、十分に論じる。その題材について、考え得る限りの質問を自分に問うてみる。実例と一般論で聞き手を喜ばせる。
 話しては自分ではなく聞き手を喜ばせるものは何かを突き止める努力をすべき。

■余力の秘密
百集めて九十を捨てる心意気が必要。実際に使える以上に、多くの素材、多くの情報を収集する。

 

第3章 有名演説家はどのように準備したか

知識が整理されていない時、その量が多ければ多いほど思考の混乱は大きくなる一方

■ある入賞スピーチの構成
第一に始まりと終わりがある。新鮮で個性的。ある話題について全て語り終えてもう戻る必要がなくなるまでそこを離れない。

■コンウェル博士のスピーチ構成法
パターンA
1.事実を述べる
2.それを出発点として議論する
3.行動を呼びかける
パターンB
1.問題点を挙げる
2.その改善案を示す
3.行動を呼びかける
パターンC
1.ここに改革を必要とする状況がある
2.それについて、これこれのことをしなければならない
3.だから協力してほしい
パターンD
1.興味をそそる
2.信頼を得る
3.事実を述べて、聞き手に自分の提案の利点を教える
4.人を行動させる動機に訴える

■有名人のスピーチ構成法
その題材について、両面の事実を全て集め、整理し、検討し、咀嚼するべき。それらが事実であることを証明し、そこから必然的に導き出される結論を自分の頭で考え出すこと。

■1人でメモと遊ぶ
事例を書き留めたら、それらを内容ごとに分類して使えるかどうかを選別する。

■スピーチをする時にメモは必要か
準備期間にはメモをする。念の入った十分なもの。スピーチにおいては緊急の道具。弱みは聞き手の目から隠す。

■丸暗記はダメ
テープレコーダーに吹き込み一度聞いてみると良い。

■アポマトックスのグラント将軍
「言葉ではなく、ただ事実と思想を求めよ。そうすれば意図せずとも次々に言葉が湧き上がってこよう」
考えが固まったら、初めから終わりまで通して練習する。次に1人で暗唱する。身振り手振りを含めた反復。練習の際は目の前に聴衆を想像する。

第4章 記憶力を増進する

「平均的な人間の記憶力は、実際に持って生まれたもののうちせいぜい1割しか使われていない。あとの9割は、記憶の自然法則に背くことで無駄にされている」

記憶の自然法則→印象・反復・連想

■印象

(a)集中する
(b)観察し、正確な印象を掴む。
(c)多種多様な感覚を使って印象を強める。視覚、聴覚…
(d)視覚からの印象を最も大切にする。目から得た印象は耳の25倍ある。

■反復

(a)1、2回繰り返したら、打ち切り、しばらくしたらまた繰り返す感覚を開けた反復。
(b)記憶したものを忘れる度合いは、最初の8時間とそのあとの30日間とが同じ。スピーチの直前に見直す。

■連想

他の知識と結びつけて記憶する。自分の経験について深く考え、統合的な相互関係へと組み立てる。

あらゆる角度から考える。

 ・なぜそうなのか?
 ・どんなふうにそうなのか?
 ・それはいつのことか?
 ・場所はどこか?
 ・誰がそう言ったのか?

 

第5章 スピーチの成功に欠かせないもの

■根気が肝心
学習曲線におけるプラトー→停滞期・後退期

■ひたすら取り組む

■努力は必ず報われる
スピーチの独習の場合も、誠実に熱意を持って、しかもあくまで科学的な練習法に従って進めるなら、ある晴れた朝、目覚めると自分が街や地域で指折りのスピーチ名人になっている。

・生まれながら持っている能力
・成功したいという願望の深さと強さ

人を支えるのは情熱。二兎も三兎も追わず一途に頑張る。

ワイルダー・カイザー峰の頂上を目指して
自分は成功すると信じて頭の中で思う。

■勝利への意思
勝とうという意思と、必ず勝てるという自信を持つことが、軍隊にとって何よりも勝利への大きな鍵となる。

・GRACE(気品)
・GUMPTION(積極性)
・GRIT(気概)
・GUTS(根性)

 

第6章 上手な話し方の秘訣

演説するのに大切な三つのことは、誰が演説するか、どんなふうに演説するか、何を演説するか。一番重要度が低いのは、何を演説するか。

「大切なのは何を話すかではなく、むしろどう話すかと言うことだ」

■「話の届け方」とは
話をするということは極めて単純であると同時に、複雑な作用。

■上手な話し方の秘訣
聴衆の中の1人を相手に話すのと同じような普通の話し方。聴衆が求めているのは「あなたの普通の喋り方」をちょっと拡大したもの。徹底して自然に話す。
よい窓は、それ自体は人の注意を引かない。ただ光を入れるだけ。聴衆は話し方には注意を払わず、話の内容にだけ関心を示す。

■自動車王フォードの助言
独自の才能を最大限活かすことによって自分自身を個性的なたくましい姿に、人間にした。

「人間らしく話しなさい」率直な楽しい会話調

誠実さ、意気込み、真剣さも見方をしてくれる。

■人前で話す時、あなたはこういうことをしますか?
練習によって喋り方が染みつく。

1.重要な言葉を強調し、重要せない言葉は軽く言う
…1つか2つ重要な言葉を高くそびえさせる。

2.調子を変える
…会話の時の声の調子は海面のように休みなく揺れ動いている。

3.話す速度を変える
…会話の時の話す速さは絶えず変化している。

4.重要なポイントの前後に間をおく
…これから何を言い出すのかと誰もが神経を集中し、聞き耳を立て、気を引き締める。
「沈黙によって汝は語る」

日常の自然な話し方を完璧なものにした上で、その手法をスピーチに取り入れる。

 

第7章 話し手の態度と人柄

ビジネスにおける成功は、高度な知識よりも人柄が大きく関係しているように、スピーチにも当てはまる。

■健康状態
疲れた状態で話をせず、急速して元気を回復し、エネルギーを蓄えておく。
話をする前は、食事を控えめに。

■エネルギーは人を惹きつける力
エネルギッシュな話し手の周りに人は集まる。身なりはきちんと丁寧に良い服装は自尊心を高め、自信を増す。

■笑顔
ここにいるのが嬉しくてたまらない、と言いたげな態度で聴衆の前に出る。
「類は友を呼ぶ。もし我々が聴衆に興味を抱けば、聴衆の方もこちらに興味を持ってくれる。温かい反応を誘い出すような態度で聴衆には接しなければいけない」

■聴衆は一か所に集める
聴衆と同じ高さに立とう。形式に囚われず親しみを込める。

■部屋の中の空気を新鮮に保とう

■ものの影にたってはいけない
聴衆の気を散らすものや壇上によく見かけるガラクタなどは取り除く。

同じ身振りを単調になる程繰り返さない。壇上では腕全体を動かす。途中でやめず、自信を持って身振りを続ける。

 

第8章 スピーチのはじめかた

■"ユーモラスな話"でスピーチを始めるのは要注意
ユーモアは個性、語り手の人柄の問題。話のおかしさだけが笑いを誘うということは滅多にない。

もしユーモアを誘うには、土地にまつわる話、時の話題、あるいは他の話し手の噂話

■お詫びの言葉で始めてはいけない
聴衆は何かを新しくしり、何かへの興味をかき立てられるために聞きに来ている。

聴衆の注意を即座に引き付けるために

 ■好奇心を掻き立てる
最初の一言で聴衆の好奇心を掻き立てる。

1.著名人の言葉は常に耳目を惹きつける
2.その言葉が好奇心を掻き立てる

 ■ちょっとした話ではじめてみる
何かを始めたり、何かを開始したり、何か好奇心を起こさせるちょっとした話

 ■具体的な例を引いて話し始める
抽象的な話は骨がおれ、辛いもの。具体的な話で聞き手の興味を起こし、それから一般的な話に入る。

 ■何か品物を見せる
何かを高く掲げてそれを見てもらう。

 ■何か質問をする
聴衆の心を開いて入っていくには最も簡単で確実な方法です

 

■誰か著名人が発した質問を話の出発点にしてみる
著名人の言葉には常に人を惹きつける力がある

■聞き手の最大の関心事と結びつくように話をもっていく
相手に重大な関わりのある問題について大きな関心を持たせる。

■ショッキングな事実は注意を惹きつける力を持っている

■形式ばりすぎる始め方を避ける

堅苦しい話を避け、気楽で、さりげない、自然な印象を与えるようにする。そのために、今起こったばかりの出来事や、聞いたばかりの話を取り上げると良い。 

 

第9章 スピーチの終わり方

■最も工夫を要する部分
最後に行ったことが一番長く聞き手の記憶に残る可能性がある

■ただ終われば良い
終わります、などと断る必要はない

■前もって終わり方を周到に計画しておく
どのように終わるか、一語一語確かめるつもりですっきりと話し終わる。

■終わり方の例

(a)話の要点をまとめたり、繰り返したり、手短に戦略を述べたりする
(b)行動を起こしてくれるよう訴える
(c)聴衆を心から褒める
(d)笑わせる
(e)話の内容にふさわしい詩句を引用する
(f)聖書から引用する
(g)最高潮へと話を盛り上げていく

■上手な始め方と終わり方を考えしっかりまとめる
聴衆がもうそろそろ終わって欲しいなと考える前に終わる
「飽きられるのは、人気の絶頂を少し過ぎた頃だ」

 

第10章 わかりやすく話すには

■たとえによって教えなければならない
わかりやすく話すことは非常に大切で、非常に難しい場合が多い

■聞き手が知らないことを、知っている物事で例える
人口がどのくらいかを示すなら、今自分が講演をしている町の人口と比較する

■専門用語を避ける
どんな子供にも理解できるような平易な言葉で話すようにする

■明確にする
自分の話したいことが、頭の中で真昼の太陽のように明確になっているかどうかをまず確かめる

■視覚に訴える
実物や写真を見せたり、図解する。具体的にいう。

■大事なことは繰り返す
ただし、同じ言葉をそのまま繰り返してはいけない。言い回しに変化を加え、話の内容だけを繰り返して、聞き手にそれと気づかれないようにする。

■一般例を示す
抽象的な話は、後から一般例を示してわかりやすくする。具体例も挙げれば一層良い。

■あまり一度に多くのことに触れようとしてはいけない
短いスピーチの中で適切に扱うことができるのは、大きな題材のせいぜい一つか二つまでだ

■最後に自分が話したいことの要点を短くまとめる

 

第11章 聴衆に興味を起こさせる方法

■主な関心ごとは自分自身
私たちは平凡な事柄についての非凡な事実に興味を抱く。

人にその人自身のことや、その人に興味のあることについて話をさせて、熱心に耳を傾けてあげる人は、自分ではほとんど何も話をしなくても一般に話し上手とみなされる。

■人間味あふれる実例
要点を二、三に絞り、人間味あふれる実例を示すのが良い

■具体的に、明確に話す
一般的な話から一変して、明確で、印象深い、面白い話にするために、具体的にそして明確に話す

■目の前に絵を描く
目の前に絵を浮かび上がらせるようなごく、つまり眼前にイメージが彷彿とするような言葉をスピーチの中に散りばめる

■対照的な文章
二つの対照的な文章を用いてそれぞれの考えを対比させる

■興味は伝染する
もし話し手が具合の悪い状態にあると、その具合悪さはたちまち聴衆に移る。克服するには単にルールを機械的に守っているだけではダメ。

 

第12章 言葉遣いを改善する

■四つの接点
行動、外観、話す内容、話し方によって評価され、類別される。どういう言葉を使うかによって判断される場合も非常に多い。

母国語を正確に使いこなす能力が、紳士淑女の教養であり知的財産。

■付き合う人によって言葉遣いは大きく違ってくる
シェイクスピアやその他の優れた詩人や散文の巨匠たちに親しもう

■独自の喩えを作り出す
勇気を持って自分の個性を打ち出そう