2020年7月20日 最強の戦略教科書 孫子

BU(◎)DOHです

22歳になりました。

欲しい本を少しだけ多めに買いました。

 

日誌

孫子』を読みました。

 

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 Chapter1 

全ての戦略は情報に行き着く

「彼を知り、己を知るならば、絶対に敗れる気遣いはない」

彼を知り、己をしれば、百戦して殆うからず

あらかじめ勝算を立てるには、次の5箇条を当てはめる

  1. 彼我の戦力を検討した上で、戦うべきか否かの判断ができる
  2. 兵力に応じた戦いができること
  3. 上下が心を一つに合わせていること
  4. 万全の態勢で、態勢が不十分な敵につけ込むこと
  5. 将軍が有能であって、君主が将軍の指揮官に干渉しないこと

 ライバルを知り己を知るならば、絶対に敗れる気遣いはない。己を知ってライバルを知らなければ、勝敗の確率は五分五分である。ライバルを知らず、己を知らなければ必ず敗れる。

 

スパイをどのように運用するか

間者には5種類の間者がある。すなわち、郷間、内間、反間、死間、生間である。

  1. 郷間 ー 敵国の領民を使って情報を集める
  2. 内間 ー 敵国の役人を買収して情報集める
  3. 反間 ー 敵の間者をて名付けて逆用する
  4. 死間 ー 死を覚悟の上で敵国に潜入し、ニセの情報を流す
  5. 生間 ー 敵国から生還して情報をもたらす

①敵が送り込んできたスパイを「反間」とする
②「反間」は敵情に通じているので、不満分子や寝返りそうな人物をスカウトし、「郷間」「内間」と行ったスパイ網を築かせて情報を吸い上げる
③集まった情報を、自国から「生間」が往復して吸い上げ、報告する
④「死間」は敵に偽情報をばら撒いて撹乱する。つかまって処刑される危険性が高いので、それを言い含めて敵地に送り込む

情報の持つ厄介な性質

間者を使う側は、優れた知恵と人格とを備えた人物でなければ、十分に使いこなせない

腹心が信用できるか否かを見抜くための古代の知恵

三国志諸葛孔明のものといわれる人物鑑定法

  1. ある事柄について善悪の判断を求め、相手の志がどこにあるのかを観察する
  2. 言葉でやり込めて見て、相手の態度がどう変化するかを観察する
  3. 計略について意見を求め、どの程度の見識を持っているのかを観察する
  4. 困難な事態に対処させて見て、相手の勇気を観察する
  5. 酒に酔わせてみて、その本性を観察する
  6. 利益で誘ってみて、どの程度清廉であるかを観察する
  7. 仕事をやらせて見て、命じた通りやり遂げるかによって信頼度を観察する

インド古代の大臣が信用できるか否かを見抜く法

  1. 法(正義)による試験→王が無理な命令を出すことによって、宮廷の僧侶と仲違いしたような振りをする。僧侶は秘密工作員を使って大臣たちに、「正義のない王を追い落とせ」と扇動させる。拒絶したらその大臣は信用できる
  2. 実利による試験→将軍を罷免したように見せかける。将軍は秘密工作員を使って、財物で誘って「一緒に王を滅ぼそう」と扇動する。拒絶したらその大臣は信用できる
  3. 事業による試験→宮廷の遊女に「王妃様があなたを愛していて、密会したいと言っている」と誘わせる。拒絶したらその大臣は信用できる。
  4. 恐怖による試験→大臣たちに無実の罪を着せて投獄する。一緒に牢屋にいる学生に「悪い王を倒そう」と扇動させる。拒絶したらその大臣は信用できる。

 

Chapter2

人や組織は利害で操れる

敵に作戦行動を起こさせるためには、そうすれば利益になると思い込ませなければならない。逆に、敵に作戦行動を思いとどまらせるためには、そうすれば不利益になると思い込ませることだ。

・利 ー これは欲しい、確保しておきたいと敵が思う対象。警備の手薄な食糧や装備の集積地、守りの手薄な要害や都市、交通の要衝など。

・害 ー これは避けたい、近づきたくないと思う対象。守りの堅い要害や都市、条件の悪い地形

 

急所をつかれたら、相手はジッとしていられない

敵の最も重視しているところを奪取することだ。そうすれば、思いのままに敵を振り回すことができる。

 

呉越同舟

呉と越とはもともと仇敵動詞であるが、たまたま両国の人間が同じ船に乗り合わせ、暴風に遭って船が危ないとなれば、左右の手のように一致協力して助け合うはずだ

組織をまとめる基本は「部下からの心服と規律」だと考えました。さらに、それを強固にするために「危機感の共有」を活用しようとした。

 

Chapter3

相手を誤解させ、準備の手を抜かせる

戦争とは、所詮、騙し合いに過ぎない

  1. 臨機応変に動く
  2. こちらを小さく弱く見せる
  3. こちらの意図をトンチンカンに解釈させる
  4. 敵をかき乱す

 

漁夫の利をさらわれるのか、さらうのか

100回戦って100回買ったとしてもそれは最善の策とは言えない。戦わないで敵を屈服させることこそが最善の策なのだ

 

ライバルを味方に引き入れれば、自分の「負け」はなくなる

相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて天下に覇をとなえる

 

相手にしなければ、漁夫の利をさらう可能性が生まれる

最高の戦い方は、事前に敵の意図を見破ってこれを封じることである。次善の策は、敵の同盟関係を分断して孤立させることである。

 

短期間で勝てる相手とだけ戦う

短期決戦に出て成功した例は聞いても、長期戦に持ち込んで成功した例は聞かない。

 

Chapter4 

勝てなくても、不敗でいることは可能だ

不敗の態勢を作れるかどうかは自軍の努力次第によるが、正気を見出せるかどうかは敵の態勢いかんにかかっている

戦上手は、自軍を絶対不敗の態勢におき、しかも敵の隙は逃さずとらえるのだ

 

戦う環境を知り尽くしておく

天の時と地の利を知るならば、常に勝利はものにできる

 

どうやって勢いに乗るか

敵を包囲したら必ず逃げ道を開けておき、窮地に追い込んだ敵に攻撃を仕掛けてはならない

 

 

本編を読んでいないので、直感的な感想しか述べられないのですが、孫子のやり方に疑問を持つところが多かったです。

特に相手を追い詰めるところがあまり理解ができませんでした。

相手から勝利を収める場合には確かに相手を負かせる必要があると思いますが、それ以外にも方法はあるのではないか、とも考えてしまいます。

最後の、勝たなくても不敗でいること、負けていないということはとても納得できました。もう少し時間があるときに、読み込んでみようと思います。

 

BU(◎)DOH