2020年7月19日 人を動かす

BU(◎)DOHです

21歳最後の本です。

 

日誌

『人を動かす』(D・カーネギー著)を読みました

 

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PART1 人を動かす三原則

1.盗人にも五分の理を認める

 他人を矯正するよりも自分を直す方がよほど得で危険も少ない。相手は偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動する感情の動物。その相手を理解するように努める。

  • 批判も非難もしない。苦情も言わない。

2.重要感を持たせる

 自ら動きたくなる気持ちを起こさせること。相手の欲しがっているものを与える。人間の最も根強い衝動は"重要人物たらんとする欲求"。→他人に認められることを渇望

 自己の重要感に対する欲求は、人間が動物から区別している主たる人間の特性。

 事故の重要感を満足させる方法は、人それぞれに違い、方法を聞けば、その人物がどういう人間であるかがわかる。

お世辞の定義→相手の自己評価にぴったり合う事を言ってやること

深い思いやりから出る感謝の言葉を振りまきながら日々を過ごすことが、人を動かすことの秘訣。

率直で、誠実な評価を与える

心から賛成し、惜しみなく讃辞を与えよう。相手はそれを心の奥深く仕舞い込んで終生忘れないだろう。

3.人の立場に身を置く

釣り針には魚の好物をつけるに限る

 その人の好むものを問題にし、それを手に入れる方法を教えてやること。
 人を説得して何かをやらせようと思えば、口を開く前に、自分に尋ねてみること「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こせることができるか?」

「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることができる能力である」

まず相手の心の中に強い欲求を起こさせること。これをやれる人は、万人の指示を得る事を成功し、やれない人は、1人の支持者を得ることにも失敗する。

「自己主張は人間の重要な欲求の一つである」ウィリアム・ウインター

 

PART2 人に好かれる六原則

1.誠実な関心を寄せる

 人に好かれたいのなら、本当の友情を育てたいなら、そして自分自身を益し同時に他人をも益したいのだったら、次の原則を心に刻みつけておくことだ。

 

2.笑顔を忘れない

 自分と付き合って相手に楽しんでもらいたい人は、まず相手と付き合って自分が楽しむ必要がある。笑顔で接する。

 

3.名前を覚える

 人間は自分の名前を呼んでくれることに、気分を良くして、つまらぬお世辞よりもよほど効果がある。友達や取引関係者の名を尊重する。相手と話しているうちに何回となく相手の名を繰り返し、相手の顔や表情、姿なども一緒に頭の中に入れてしまう。

 名前は当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない

 

4.聞き手にまわる

 相手の話に耳を傾けることが大切だ。どんなお世辞にも、これほどの効果はない。人の話を良く聞くことは、ビジネスの世界だけではなく、家庭生活でも同じように大切。人は自己の重要感を得たい。話し相手は、自分に対して持つ興味の100倍もの興味を、自分自身のことに対して持っている。

 

5.関心のありかを見抜く

 相手の関心を見抜き、それを話題にするやり方は、結局双方の利益になる。 

 

6.心から褒める

 他人を喜ばせたり、褒めたりしたからには、何か報酬をもらわねば気が済まぬというようなケチな考えを持った連中は当然失敗する。常に相手に重要感を持たせること。いつでもどこでもやってみる。重要感を与えるー誠意を込めて。

 「人と話をする時は、その人自身のことを話題にせよ。そうすれば、相手は何時間でもこちらの話を聞いてくれる」

 

PART3 人を説得する十二原則

1.議論を避ける

議論はほとんど例外なく、双方に自説をますます正しいと確信させて終わるもの。議論に負けても、その人の意見は変わらない。憎しみは、憎しみを持ってしては永久に消えない。愛を持ってして初めて消える。議論に勝つ唯一の方法として、議論を避ける。

 

2.誤りを指摘しない

 相手の間違いを頭から決めつけるやり方は、効果がないどころか、結局は、相手の自尊心を傷つけ、みんなからも敬遠されて、話し合いもできなくなる。相手が誰であろうと、口論をしてはいけない。相手の間違いを指摘して怒らせるようなことはせず、いささか外交的手法を用いよということ。

 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。

 

3.誤りを認める

 自分に誤りがあるとわかれば、相手のいうことを先に自分で言ってしまう。そうすれば、相手には何もいうことがなくなる。相手は寛大になり、こちらの誤りを許す態度に出る。自分が正しいときには、相手を朝敷く巧妙に説得しよう。また、自分が間違っているとき(驚くほど多い)速やかに自分の誤りを快く認める。

 

4.おだやかに話す

 相手の心が反抗と増悪に満ちている時は、いかに理を尽くしても説得することはできない。しかし、優しい打ち解けた態度で話し合えば、相手の心を変えることもできる。

 「1ガロンの苦汁よりも一滴の蜂蜜を用いた方が多くの蠅が取れる」

 

5."イエス"と答えられる問題を選ぶ

 意見が一致している問題からはじめ、それを絶えず強調しながら話を進める。互いに同一の目的に向かって努力しているのだということを相手に理解させるようにし、違いはただその方法だけだと強調する。相手が即座にイエスと答える問題を選ぶ。

 

6.喋らせる

 相手に十分喋らせる。相手のことは相手が一番良く知っているから、その当人に喋らせる。敵を作りたければ、共に勝つがいい。味方を作りたければ共に勝たせるがいい。人間は誰でも、友より優れている場合には重要感を持ち、その逆の場合には劣等感を持って羨望や嫉妬を起こす。

 

7.思いつかせる

 人から押し付けられた意見より、自分で思いついた意見の方を我々ははるかに大切にする。結論は相手に出させる方がよほど利口。相手に相談を持ちかけ、できるだけその意見を取り入れて、それが自分の発案だと相手に思わせて協力させる。

 

8.人の身になる

 相手は間違っているかも知れないが、相手自身は自分が間違っているとは決して思っていない。だから、相手を非難しても始まらない。非難は、どんな馬鹿でもできる。理解することにつとめねばならない。賢明な人間は、相手を理解しようとつとめる。相手の考え、行動には、それぞれ、相当の理由があるはずだ。その理由を探し出さねばならない。そうすれば、相手の行動相手の性格に対する鍵まで握ることができる。

 他人に物を頼もうとする時は、まず目を閉じて、相手の立場から物事を良く考えてみよう。

 

9.同情を持つ

 「あなたがそう思うのは、最もです。もし私があなただったら、やはり、そう思うでしょう」みんな同情に飢えている、それを与えてやる。相手の考えや希望に対して同情を持つ。

 

10.美しい心情に呼びかける

 人間は誰でも理想主義的な傾向を持ち、自分の行為については、美しく潤色された理由をつけたがる。相手の考えを変えるには、この美しい理由をつけたがる気持ちに訴えるのが有効。

 

11.演出を考える

 演出の時代。単に事実を述べるだけでは十分ではない。事実に動きを与え、興味を添えて演出しなければならない。

 

12.対抗意識を刺激する

 優位を占めたいという欲求、対抗意識、負けじ魂、男の気迫に訴える。成功者はみなゲームが好きだ。自己表現の機会が与えられるからだ。存分に腕を奮ってわいてに打ち勝つ機会、これが、いろいろな競争や競技を成立させる。

 

PART4  人を変える九原則

1.まず褒める

 我々は、褒められた後では苦言も大して苦く感じない。まず相手を褒めておくのは、視界がまず局部麻酔をするのに良く似ている。もちろん後でガリガリやられるが、麻酔はその痛みを消してくれる。

 

2.遠回しに注意を与える

 人の気持ちや態度を変えようとする場合、本の一言の違いが成功と失敗の分かれ目になることがある。人を批判する際、まず褒めておいて、次にそしてという言葉を挟む。遠回しに注意を与える方法は、直接批判されることに強く反発する神経質な人たちには、驚くほど効果がある。

 

3.自分のあやまちを話す

 人に小言を言う場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いがと前置きして、それから間違いを注意してやると、相手はそれほど不愉快な思いをせずに済む。謙遜と賞賛は、我々の日常の交際にも大きな効果を発揮することができる。まず自分の誤りを話した後相手に注意する。

 

4.命令をしない

 命令ではなく暗示を与える。決して命令はせず、自主的にやらせる。そして失敗によって学ばせる。こう言うやり方をすると、相手は自分の過ちが治しやすくなる。また相手の自尊心を傷つけず、重要感を与えてやることにもなり、反感の代わりに協力の気持ちを起こさせる。命令をせず、意見を求める。

 

5.顔を潰さない

 相手の顔を立てる。これは大切なこと。たとえ自分が正しく、相手が絶対に間違っていても、顔をつぶすことは、相手の自尊心を傷つけるだけに終わる。大切なことは、相手を私がどう評価するかではなくて、相手が自分自身をどう評価するかである。

 

6.わずかなことでも褒める

 たとえ少しでも相手が進歩を示せば、心から褒めようではないか。それに力を得て、相手はますます進歩向上するだろう。ただ相手を喜ばせるための口先だけのものでない言葉、として相手の気持ちを直に揺さぶる。心の底から出る場合に限って効果を上げる。心のこもらない上辺だけのお世辞には、反発を覚える。

 

7.期待をかける

 相手をある点について矯正したいと思えば、その点について彼はすでに人よりも長じていると言ってやること。相手に美点を発揮させたければ、彼がその美点を備えていることにして、公然とそのように扱ってやる。

 

8.激励する

 大いに元気付けてやりさえすれば容易にやれると思い込ませ、そして、相手の能力をこちらは信じているのだと知らせてやる。そうすれば相手は、自分の優秀さを示そうと懸命に頑張る。激励して、能力に自信を持たせる。

 

9.喜んで協力させる

 人を変える必要が生じた場合。1-誠実であれ。守れない約束はするな。自分の利益は忘れ、相手の利益だけを考えよ。2-相手に期待する協力は何か、明確に把握せよ。3-相手の身になれ。相手の真の望みは何か。4-あなたに協力すれば相手にどんな利益があるか。5-望み通りの利益を相手に与えよ。6-人に物を頼む場合、その頼みが相手の利益にもなると気づくよう話せ。

 

幸福な家庭をつくる七原則

1.口やかましく言わない

2.長所を認める

3.粗探しをしない

4.褒める

5.ささやかな心尽くしを怠らない

6.礼儀を守る

7.正しい性の知識を持つ

 

21歳の時に読みたい本でした。読み切れました。本当によかったです。

D・カーネギーの言うことは、書くことは、スッと入ってきます。

誰かと物事を協働する時、よくよく見返して活用しようと思います。

 

BU(◎)DOH