2020年7月16日 雑談の一流、二流、三流
BU(◎)DOHです
面白い人からいろいろおすすめの本を教えてもらいました。
この後も続きそうです。
まずは新しい本を買ってきました。
日誌
『雑談の一流、二流、三流』(桐生稔・著)を読みました。
1週間後にトークライブを控えているため、相手の人と円滑に、そして見ている人が心地よく見られるトークライブにするためのスキルを身につけたいと思って読もうと手に取りました。
Chapter1 雑談のはじめ方
・[最初の一言]一流は、相手に焦点を当てることから始める
一流の人の会話は必ず会話の主題が相手にある。話題の矢印を必ず相手に向けて、相手が話しやすいテーマを設定する。
「今日は暑いですね。夏バテとか平気ですか?」
・[ファーストコンタクト]一流は、質問をする
上手に質問を使って、相手から会話を引き出し、会話をリードする。質問をして先手を取る。質問された人は必ず答える。
「いらっしゃい!元気?」
・[出会い頭の挨拶]一流は、挨拶にツープラスする
「ツープラス」挨拶にもう二言追加する。一流は先手を取るのが上手。先手とは先に話しやすい空気を作ること。
「久しぶり!元気だった?何年ぶり?」
・[話題がないとき]一流は、「毎日すること」から探す
誰もが絶対に興味があるネタから始める。食べること、動くこと、働くこと、お金を使うこと、寝ること。話しているときの心地よさを作り出すのが一流。
「最近忙しそうですけど、お昼とか食べている時間あるんですか?」
・[雑談前の準備]一流は、相手が心地よく話せるような「表情」を準備する
言葉を使わずに表情だけで表す。常に相手がどんな表情を見たいかを探求しています。「会えてうれしい」を顔で表現する。
・[名前の覚え方]一流は、相手の名前を反復して覚える
名前を繰り返し読んで覚える。名前を聞いたら、その場で何度も口に出すことで記憶に定着させる。
Chapter2 話の広げ方
・[雑談上手]一流は、話させ上手を目指す
いかに相手が話したくなるような空間を作るか。「ということは」「そうすると」「ちなみに」、これらは全て話を進める接続詞。
「〜ですか!ということは…じゃないですか?」
・[ネタの収集]一流は、その場でネタを拡散させる
「ネタ連想法」〇〇といえば…を使うといくらでもキーワードが出てくる。一つの情報から話を拡散していくことが可能。一つの情報から違う情報が現れ、その情報からまた違う情報が現れる。
・[質問の質]一流は、「具体的な質問」をする
人間の脳は、考えると強烈にエネルギーを消費する。会話の中身よりも話しているときの「心地よさ」「温かさ」「盛り上がり」を通じて人間関係を深めるスキルが雑談。常に即答できるような「具体的な質問」を投げかける。一番いいのは、相手が考えなくても反応レベルで答えられる質問。
「最近忙しいですか?」→「最近土日はお休み取れていますか?」
・[質問のボキャブラリー]一流は、相手が話したくなるように質問をする
1.会話を深める質問 2.会話を広げる質問 3.会話を進める質問。
1は「なぜ?」という質問。2は「他には?」という質問。3は「それで」という質問。相手が話したいことをどんどん引き出してあげる。質問のパターンをいくつも持っておく。
・[話が止まったとき]一流は、踏襲話法で話をつなげる
「踏襲話法」話が止まったら、無理に新しい話題を見つけるのではなくて、前の話から自然につなげる方法。「そうそう」「〇〇でいうと」で前の会話からつなげる。雑談は話の内容に合理性があることよりも、話しやすい空気があるか、心地よく広がっていくかの方が重要。
・[会話が膨らむほめ方]一流は、褒めポイント+ワンポイントで話を膨らませる
普通に褒めることに、もう一つ要素を加えることで、相手から会話を引き出す話法。上辺だけではなくて、本当に興味を持って接してくれていると感じる。
「〇〇さん〜ですね!〇〇じゃないんですか?」
・[褒めるところ]一流は、Before→Afterを褒める
褒めるところがない場合でも、過去との比較、つまりBefore→Afterを見ることで、褒めるポイントを発見することが可能。何気ないことでもBefore→Afterを比較することで見えてくる世界がある。
・[距離の縮め方]一流は、相違点を探して距離を縮める
相違点に着眼して、面白がって話を聞くと、相手も喜んで話してくれる。人間は価値観も違えば過去の経験も考え方も違う。共通点より、相違点の方が圧倒的に多い。
Chapter3 聞き方とリアクション
・[話を聞くとき]一流は、映像化して聞く
同じ映像を見ているかの如く話を聞く。相手の頭の中にある映像と同じ映像をイメージして話を聞く。そこに共感が生まれる。
・[リアクション]一流は、頷き+感嘆詞を使って聞く
反応の反対は無反応ではなく、無視。頷きながら感嘆詞を使い、そこに気持ちを乗せて伝える。頷きと感情をセットにして、相手の話に反応し相手の承認欲求を満たしている。
「へぇ〜、はぁ〜、ほぉ〜」を使って、感情を表現する
・[承認欲求]一流は、普段使わないような一段上の表現を使って承認する
普段あまり言われたことがないフレーズで褒められると、相手は「あれ、いつもと違う」と無意識レベルで反応する。一流は間違いなく語彙力のプロ。語彙力とは簡単に言えば、「言い換え力」。相手が喜びそうな表現を普段からストックしておく。
「すごいですね」→「凄まじいですね!」
・[ネガティブな話の対処法]一流は、全力で励ます
人がプラスな気持ちになれる3大欲求。1.認められたい2.褒められたい3.励まされたい。最後に相手を承認し、称賛し、奨励する。相手をプラスの気持ちにさせる。
・[意見が異なったとき]一流は、興味に変える
反論することもなく、無理に合わせることもなく、相手に興味を持って質問することが心地よい空間を作る。議論の価値にこだわるのではなく、安心して話せる空間を優先させる。
「今年はオリンピックが盛り上がりそうですね」
×「いや、私はオリンピックには興味がなくて」
○「〇〇さんチケットは買いました?」
・[SNS]一流は、さりげなく承認する
投稿者の心理は、知って欲しい、見て欲しい、承認して欲しい、そういった欲求がある。人は自分に対してよくしてくれた人をむげにできない。返報性の法則。投稿心理に基づいたコメントで関係性を築く。
「先月沖縄に行ってきました」
×「私も先月行ってきました」
○「わ〜楽しそう!」
Chapter4 雑談の盛り上げ方
・[テンポ]一流は、15~30秒で渡す
雑談は30秒くらいで会話を回すのがベスト。会話にテンポが生まれ、相手も飽きることなく会話を続けることができる。相手が話すタイミングを適度に与える。
・[説明]一流は、例え話にして一発で伝える
人間は文字で認識するより、絵で認識する方が圧倒的に速い。「例え話」。似ているものを連想する。文字をイメージに変えて伝える。
・[惹きつける]一流は、オノマトペを使う
・[笑い]一流は、普通の話で笑いを取る
結論の手前にギャップを持たせる。大爆笑をとるような話ではなく、少しアレンジして周りの人を楽しませることがポイント。
×「うちの上司、超強面なんだよね」
○「うちの上司、奥さんの前で墓なら甘えん坊なんだけど、普段は超強面なんだよね」
・[複数人に伝える]一流は、会話を描写して説明する。
聴衆に向かって話すときは、1人で何役もして、映像にして見せると圧倒的にわかりやすい。落語家。会話を通じて登場人物を出現させる。
・[自分の話をするとき]一流は、1人質問をする
相手に話を振っているような表現をする。一方的に話すのではなく、合いの手を入れるイメージで相手にふるそぶりをする。「1人質問」を挟んで、まるで相手と会話をしているかのように話を進めると、相手も飽きることなく話を聞けるようになる。
・[長めの雑談]一流は、相手が「話したいこと」と「聞きたいこと」にテーマを置く
1.人間は、自分が話したいことを話したい 2.人間は、自分が聞きたいことを聞きたい。相手の趣向に合わせた話をする。
・[空気を読む]一流は、状況次第で空気を変える
感情は伝染する。空気を読んでアクションを起こす。場が暗ければ明るく、誰かが悲しんでいれば自分も一緒に悲しむ。一流は、空気を読んで、そして行動を起こします。
・[飲み会]一流は、役割を見極める
その場の状況に合わせて、変幻自在に自分の役割を変えていく。一流は、飲み会の場においても、「自分がどうありたいか」よりも「その場がいかに最適になるか」に重点をおいて、場に貢献しようとしている。不足している役割を担うことで、その場を最適にする。
Chapter5 相手の懐に入る方法
・[姿勢]一流は、相手に腹を向ける
超重要な部分を相手に向けて話すと、相手は間違いなく安心する。生理的欲求と同じくらい、安全欲求は強いもの。相手に安心できる空間を提供する。
・[ボディーランゲージ]一流は、手の動きで相手の心を開く
手には人間の心理が表れる。掌を見せると、握手と同じように、「武器を持っていませんよ」と相手に安全を届けることが可能。
・[自己開示]一流は、少しずつ自己開示する
こちらが自ら一つ開示して、相手に一つ開示してもらう。感受性を豊かに、相手との距離感を察する。自己開示と他者開示が交互にできるような雰囲気を作る。
・[年配との接し方]一流は、あえて隙を見せる
「何だか助けたくなる」「支えたくなる」と思われる人は、年配の方から可愛がられ、助けられ、他力をお借りして永続的に成功する。コミュニケーションにおいて「安心」は基本中の基本。仕事もできるが、少し抜けている自分を見せる。
・[年配との雑談]一流は、教えを乞う
人間は、目上の人が目下の人を指導するようにできている。キーワードは「どうしたら」「なぜ」。経験則を引き出すような質問をする。
・[苦手な上司との接し方]一流は、腹を見せ合う
接触回数が多いほど交換が持てるようになる。人間は情報が少ないと不安になる。腹を割って話すことが安心できる人間関係の基礎。
Chapter6 好印象の残し方
・[印象づけ]一流は、ギャップを見せる
人間の脳は「変化に反応する」ようにできている。相手に印象付けるのは、変化、つまりギャップ。一流と言われる人ほど、いかにギャップを作って相手を惹きつけるか、そこを徹底的に研究している。予想を裏切ることで印象を残す。
・[記憶に残す]一流は、唯一無二のキャラとして記憶に残す
突出している箇所のことをエッジという。一流は必ずエッジが利いている。尖るとそれを批判する人も出てくる。しかし、成功者は気にせずどんどんチャレンジしていく。成功もあれば失敗もある。そうやって場数を踏んで腕を磨き、成功していく。ファンができるくらいの大きな衝撃を残す。
・[最後の一言]一流は、記憶に残った具体的なエピソードを伝える
最後の一言へのこだわり。途中何か失言があったり、変な空気になったとしても、去り際の一言でそれらをひっくり返せることがあるから。抽象的に伝えられるより、後者のように具体的に伝えられる方が相手は気持ちが良いはず。去り際の美学として「今日のトピックスを一つ伝える」
・[もう一度会うためのコツ]一流は、相手の脳内に空白を作る
親近効果とは、人は最後に得た情報に影響を受けやすいという効果。最後に与えるインパクトが次の展開にも大きく影響する。「相手の脳に空白」を作る。最初はその場のシチュエーションに合わせていくつか用意しておく。
「この後、衝撃の結末が!!!」
・[別れ際]一流は、見えなくなるまで感謝を伝える
エレベーターであれば完全にドアが閉まるまでお辞儀をする。お見送りのシーンでは相手の姿が見えなくなるまでお見送りする。友達との別れ際でも相手が見えなくなるまで大きく手を振る。別れ際のほんの少しの努力が、大きなインパクトを与える。
Chapter7 雑談が上手い人の心構え
・[相手への関心]一流は、好奇心を満たそうとする
興味を持てる相手に出会す方が稀。消して無理やり興味を持とうとするのではなく、知らない物を知ろうとする好奇心を掻き立てる。知らないことを自覚すること。これがより良く生きるための指針である→「無知の知」
新たな知識を得られるという喜びを感じながら話を聞く
・[自信]一流は、イマジネーションで会話に自信をつける
自分が話すことについて見通しが立っているときは、うまく話せる。会話の見通しを事前に立てておく。
・[自己投資]一流は、日常で成果を出すために学ぶ
成果を出す人は、普通にできること、しかし価値があることに注力している。常にどんな会話をしたら相手が心を開いてくれるか、相手が求めているものは何か、相手が喜んでくれるものは何かなどを徹底的に研究している。
・[成功の秘訣]一流は、運の強さと答える
誰だって「私は不幸だ」と思っている人よりは、「私は幸せである」と思っている人と話したいはず。「生まれたことが奇跡」という解釈を人生に取り入れる。
・[熱]一流は、自燃
数々の成功者が持っているものは「問題意識」。エネルギー値の高い人は、問題意識が強烈に高い。積極的に雑談をして、自ら周りの人と関係を良くしようとする。一生懸命雑談を研究し、普段の会話に取り入れ、相手に喜んでもらえる会話に挑戦し続けるのであれば、間違いなく会話は熱を帯びてくる。
この本を読んで、雑談の攻略法を教えてもらってるような気分になりました。頭の中ではわかっていたことだけど、自分では言語化できなかった言葉が次々と出てきたことが印象的です。
どうやったら相手が好感を持つか、スムーズに話ができるか、自分の中ではわかってるはずだけど言語化できない…っていう言葉をズバズバ書かれていたので、とても読みやすかったです。
知らないこともたくさんありました。「なるほど〜」って声を出しながら読み進めてしまいました。
各項目4ページずつ、具体例と交えて書いてあり、非常に満足のいく内容でした。
BU(◎)DOH