2020年5月30日 FACTFULNESS
BU(◎)DOHです。
就職活動が終わりません。が、一つ一つ着実に。
日誌
FUCTFULNESSを買ってきました。
イントロダクション
ほとんどの人が、世界は実際よりも怖く、暴力的で、残酷だと考えている
「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源ももうすぐ尽きてしまう」
→ドラマチックすぎる世界の見方
抑える必要がある。正しい知識の定着のために。
第1章「世界は分断されている」という思い込み 分断本能
人は誰しも、様々な物事や人々を2つのグループに分けないと気が済まない。
質問1.現在、低所得国に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
その暮らしをしているのはどれくらいいるか
質問2.世界で最も多くの人が住んでいるのはどこでしょう?
→中所得国に人はたくさんいる。高所得国も合わせると世界の91%
どうすればいいか
→所得を4つのレベルに分ける(事実に基づく世界の見方)
人間はドラマチックな本能で、物事を二つに分断したがる(二項対立)
見分ける3つのポイント
- 平均比較…統計分布は物事の本質を捉えるのに役立つ。平均だけでは足りない。分断などないことが多い。
- 極端な数字の比較に注意…最上位層と最下位層がグループには存在する。ドラマチックに比較するのではなく、多くの場合は上でも下でもないところにいる。
- 上からの景色…高いところから低いところは同じ高さに見える。実際は違う。
第2章「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み ネガティブ本能
世界の大半は「世界はどんどん悪くなっている」という勘違いをしている
www.gapminder.org/toolsb
減り続けている16の悪いこと
- 石油流出事故
- HIV感染
- 戦争や紛争の犠牲者
- 有鉛ガソリン
- おぐ法的な奴隷制度
- 高価なソーラーパネル
- 乳幼児の死亡率
- 死刑
- 児童労働
- 核兵器
- 大気汚染
- 気が
- 飛行機事故の死者数
- 災害による死者数
- 天然痘
- オゾン層の破壊
増え続けている16の良いこと
窓の外を見ても地平線の向こうで起きている進歩には気づけない。でも、世界の進歩について考えるきっかけはそこら中に転がっている。
ネガティブ本能を刺激する3つの要因
- あやふやな過去の記憶
- ジャーナリストや活動家による偏った報道
- 状況がまだまだ悪い時に「以前と比べたら良くなっている」と言いづらい空気
ネガティブ本能を抑えるには
・「悪い」と「良くなっている」は両立することを理解する
・悪いニュースの方が広まりやすい。監視の目がより届くようになったからかも
・良い出来事、ゆっくりとした進歩はニュースになりにくい
・美化された過去に気をつける
第3章 「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み 直線本能
グラフは、真っ直ぐになるだろうという思い込みに気づくこと。実際には直線グラフの方が珍しい。グラフには様々な形がある(倍増、コブ、滑り台、S字カーブ…)
横軸を所得レベルにしたグラフ
何でもかんでも直線グラフに当て嵌めない。いずれ人口は横ばいになる
→世界の人口はひたすら増え続けるというとんでもない勘違い
極度の貧困から抜け出すと、子供をたくさん作る必要がなくなる。病気でなくなる子供を減らし、性教育や避妊具が広まる→人口増加は止まる
見えているのはグラフのどの部分か、グラフ上の3つの点がわかればどのような線を描くかわかる。
第4章 危険でないことを、恐ろしいと考えてしまう思い込み 恐怖本能
「恐ろしいものには、自然と目がいってしまう」ことに気づくこと。
恐怖と危険は違うことに気づくこと。人は誰しも
- 身体的な危害
- 拘束
- 毒
を恐れているが、それがリスクの過大評価につながっている。恐怖本能を抑えるには、リスクを正しく計算すること。
・世界は恐ろしいと思う前に現実をみる。世界は実際よりも恐ろしく見える。メディアや自身の関心フィルターのせいで自分には恐ろしい情報ばかり届いているから。
・リスクは「危険度」と「頻度」、言い換えると「質」と「量」の掛け算で決まる。「恐ろしさ」はリスクとは関係ない。
・行動する前に落ち着こう。恐怖でパニックになると、物事を正しく見られなくなる。パニックがおさるまで、大事な決断をするのは避けよう。
第5章 「目の前の数字が一番重要だ」という思い込み 過大視本能
ただ一つの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づく。
他の数字と比較したり、割り算をしたりすることによって、同じ数字から全く違う意味を見出せる。
比較したり、割り算をしたりするといい
・大きな数字はそのままだと大きいから、一つしかない数字は必ず疑ってかかる。他の数字と比較し、できれば割り算をする。割合を見ると、量を見た場合とは全く違う結論にたどり着くことがある。大抵の場合、割合の方が役に立つ。特に違う大きさのグループを比べるのであれば尚更。
国や地域を比較する時は「一人当たり」に注目する。
80・20ルールを使う。項目が並んでいたら、まずは最も大きな項目だけに注目する。多くの場合、小さな項目は無視しても差し支えない。
第6章「ひとつの例が全てに当てはまる」という思い込み パターン化本能
一つの集団のパターンを根拠に物事が説明されていたら、それに気づく。パターンかは間違いを生み出しやすいことを肝に銘じる。パターン化を止めることはできないし、止めようとすべきでもない。間違ったパターンかをしないように努める。抑えるために分類を疑う。
- 同じ集団の中にある違いを探す…集団が大規模な場合は特に、より小さく、正確な分類に分けたほうがいい
- 違う集団の間の共通項を探す…異なる集団の間にハッとするような共通点を見つけたら、分類自体が正しいかどうかを改めて問い直す
- 違う集団の間の違いも探す…一つの集団について言えることが、別の集団にも当てはまると思い込んではいけない
- 「過半数」に気をつける…過半数とは半分より多いということでしかない。
- 強烈なイメージに注意する…強烈なイメージは頭に残りやすいが、それは例外かもしれないと疑う
- 自分以外はアホだと決めつけないようにする…変だと思うことがあったら、好奇心を持ち、謙虚になって考えてみる。それはもしかしたら賢いやり方なのか、だとしたらなぜ賢いやり方なのか、と自問する
第7章「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み 宿命本能
いろんなもの(人も、国も、宗教も、文化も)が変わらないように見えるのは、変化がゆっくりと少しずつ起きているからだと気づくこと。小さなゆっくりとした変化が積み重なれば大きな変化になると覚えておくこと。
宿命本能を抑えるには、ゆっくりとした変化でも、変わっているということを意識すること。
・小さな進歩を追いかけよう。毎年少しずつ変化していれば、数十年で大きな変化が生まれる。
・知識をアップデートしよう。賞味期限がすぐに切れる知識もある。テクノロジー、国、社会、宗教は刻々と変わり続けている。
・おじいさんやお婆さんに話を聞こう。価値観がどれほど変わるかを改めて確認したかったら、おじいさんやお婆さんの価値観が今の自分たちとどんなに違っているかを考えるといい。
・文化が変わった例を集めてみる。今の文化は昔から変わらないし、これからも同じだと言われたら、その逆の事例を挙げてみよう。
第8章「世界は一つの切り口で理解できる」という思い込み 単純化本能
一つの視点だけでは世界を理解できないと知ること。様々な角度から問題を見た方が物事を正確に理解できるし、現実的な解を見つけることができる。単純化本能を抑えるには、なんでもトンカチで叩くのではなく、様々な道具の入った工具箱を準備した方がいい。
・自分の考え方を検証しよう。あなたが肩入れしている考え方が正しいことを示す例ばかりを集めてはいけない。あなたと意見の合わない人に考え方を検証してもらい、自分の弱点を見つけよう。
・知ったかぶりはやめよう。自分の専門分野以外のことを知った気にならない方がいい。知らないことがあると謙虚に認めよう。その道のプロも、専門分野以外のことは案外知らない。
・めったやたらとトンカチを振り回すのはやめよう。何か一つの道具が器用に使える人は、それを何度でも使いたくなるもの
一つの問題を掘り下げると、その問題が必要以上に重要に思えたり、自分の解がいいものに思えたりすることがある。でも、一つの道具が全てに使えるわけではない。あなたのやり方がトンカチだとしたら、ねじ回しやレンチや巻尺を持った人を探すといい。違う分野の人たちの意見に心を開く。
・数字は大切だが、数字だけに頼ってはいけない。数字を見なければ世界を知ることはできないが、数字だけでは世界を理解できない。
・単純なものの見方と単純な答えには警戒しよう。歴史を振り返ると、単純な理想論で残虐な行為を正当化した独裁者の例には事欠かない。服暑さを喜んで受け入れよう。違う考え方を組み合わせよう。妥協も厭わない。ケースバイケースで問題に取り組む。
第9章「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み 犯人捜し本能
・誰かが見せしめとばかりに責めれられていたら、それに気づくこと。
誰かを責めると他の原因に目がむかなくなり、将来同じ間違いを防げなくなる。
犯人探し本能を抑えるためには、誰かに責任を求める癖を断ち切るといい。
・犯人ではなく、原因を探そう。
物事がうまくいかない時に、責めるべき人やグループを捜してはいけない。誰かがわざと仕掛けなくても、悪いことは起きる。その状況を生み出した、絡み合った複数の原因やシステムを理解することに力を注ぐべき。
・ヒーローではなく、社会を機能させている仕組みに目を向けよう。物事がうまくいったのは自分のおかげだという人がいたら、その人が何もしなくても、いずれ同じことになっていたかどうかを考えてみるといい。社会の仕組みを支える人たちの功績をもっと認めよう。
第10章「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み焦り本能
・「今すぐに決めなければならない」と感じたら、自分の焦りに気づくこと。今決めなければならないようなことは滅多にないと知ること。焦り本能を抑えるには、小さな一歩を重ねるといい。
・深呼吸しよう。焦り本能が顔を出すと、他の本能も引き出されて冷静に分析できなくなる。そんな時は時間をかけて、情報をもっと手に入れよう。今やらなければ二度とできないなんてことは滅多にないし、答えは二者択一ではない。
・データに拘ろう。緊急で重要なことなら尚更、データを見るべき。一見重要そうだが、正確でないデータや、正確であっても重要でないデータには注意しよう。正確で重要なデータだけを取り入れよう。
・占い師に気をつけよう。未来についての予測は不確かなものだ。不確かであることを認めない予測は疑った方がいい。予測には幅があることを心に留め、決して最高のシナリオと最悪のシナリオだけではないことを覚えておこう。極端な予測がこれまでどのくらい当たっていたかを考えよう。
・過激な対策に注意しよう。大胆な対策をとったらどんな副作用があるかを考えて欲しい。その対策の効果が本当に証明されているかに気をつけよう。地道に一歩一歩進みながら、効果を測定した方がいい。ドラマチックな対策よりも、大抵は地道な一歩に効果がある。
これから
たくさん経営系の本を買ってきました。
いろいろ読んでいきたいと思います。
BU(◎)DOH